演色性(Ra)について
演色性が違うとここまで違います
以下の写真は弊社高演色LED電球の導入事例です。既存の蛍光灯から交換いただきました。
以前の照明環境ではくすんでいたお洋服の色が導入後は鮮やかに、床のレンガも本来の質感を取り戻している事がお解りいただけると思います。
弊社LED導入後の店内 (高演色Ra95電球色) |
弊社LED導入前の店内 (既存の蛍光灯昼白色) |
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この変化は、導入前後の照明の演色性の差に起因するものです。
一般的な蛍光灯の演色評価数が大体Ra50~60程度なのに対し、一部の商品を除き弊社電球の殆どは演色評価数Ra92以上です。 |
演色性の差を感じる事が出来る身近の解りやすい例として、トンネルに入った時の事や、夜の街灯に照らされた時の事を思い出してみてください。肌や衣服が太陽光下で見る時とは全く別物の、灰色がかった色や黒ずんだ色に見えた経験はございませんか?それは、多くの道路照明にはランニングコスト重視の演色性の低い照明が採用されているためです。
一般的なLED照明は演色性が低い
日常生活に用いる照明としては、JIS規格ではRa80以上が、国際規格(CIE)ではRa85以上が推奨されています。 |
LED普及当初は高い演色性を実現できなかったため、Ra80程度でも「高演色」と謳われる事もありました。
ですが技術の進歩によりRa90以上のLED電球が登場するようになった現在、Ra80は高演色とは言えません。
それらは日常生活に使用する分には何ら支障のない光源ですが、自然光や高演色LEDと比較した場合、やはり見劣りしてしまいます。料理が色褪せて美味しくなさそうに見えてしまったり、服の色が違って見えたりと、実物と誤差が出てきてしまいます。
料理にこだわりを持つお店が料理の色の見え方も大事にしようということで通常のLEDから高演色のLEDに交換したところ、それから評判が良くなり売上が上がっていったという例もございます。
太陽光とトンネル照明ほどの極端な差ではありませんが、高演色LED電球を実際に導入いただいた際には、Ra80のLED電球とRa90以上のLED電球の間にある差も決して小さなものではないことを実感いただけると思います。
BeeLiGHT製品は
演色性に拘ります
弊社では演色性に拘り、専門分野においてご使用出来るような高演色製品に特化したシリーズの商品を2010年より販売しております。
精肉・鮮魚用に特化したLED電球の他、青果・花、飲食店・雑貨、美容室・アパレル・時計・宝石・眼鏡などなど、素材本来の色を再現したい様々なシーンに最適な高演色LED電球シリーズを取り揃えております。
また、LEDは食品や製品の劣化を招く照射熱や紫外線がほぼない為、より良い照射にて演出が可能となります。演色性に拘りのある施設様やスーパーなどの生鮮食料品・お惣菜売り場や生花店などの店舗様にご好評です。
ですので美術館などの本来の色を再現すべき施設は勿論、ホテルや飲食店、衣料品店などの店舗から一般のご家庭でも高演色のLEDを推奨いたします。
精肉に | 鮮魚に | お惣菜や料理に |
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貴金属に | インテリアに | ファッションに |
そもそも「演色性」とは
冒頭でも軽く触れましたが、最後に演色性についてもう少し掘り下げたいと思います。
演色性とは、照明で照らした際の照射対象の色の見え方を表現するための言葉で、演色性を客観的に評価するための数値化した値として「演色評価数(CRI=Color Rendering Index)」が用いられます。
演色評価数には「平均演色評価数」と「特殊演色評価数」があります。
このうち「平均演色評価数」は、R1~R8までの試験色の見え方を数値計算によって評価した値の平均値の事を指し、「Ra」の単位で表されます。
自然光(太陽光)を基準値として「Ra100」で表し、この数値に近ければ近いほど演色性が良い(=高演色)とされているので、「演色性=太陽光の再現性」とも言えます。
一方「特殊演色評価数」は平均値ではなく、自然光との誤差を個々に評価する形でそれぞれの試験色が用いられます。
日本では、国際照明委員会(CIE)が定めたR9(赤)、R10(黄)、R11(緑)、R12(青)、R13(西洋人の肌の色)、R14(木の葉の色)の6色に、R15(日本人の肌の色)を加えた7色がJIS(日本工業規格)化されています。
本記事冒頭に出てきた「Ra95」などの値は、この演色評価数の「平均演色評価数」の事を指しています。 また、弊社のRa90以上の高演色素子を使用した製品には演色データを表示しておりますので、商品をお選びいただく際のご参考になりましたら幸いです。 ※右図のCRIが平均演色評価数の数値になります。 |